2016年9月5日の「ワールドビジネスサテライト」で、「格安スマホ利用者65%増」の話題がありました。
月々の月額料金が半額から3分の1以下になるという、格安スマホが急速に普及しています。
●格安スマホの契約数
今年3月末の時点で、約540万件で、この2年間で、およそ3倍以上になっています。
2年後には、1,000万件を超えると予想されているそうです。
●通信の品質
大手3社と、それほど、変わらないと言う意見も多いそうです。
●格安スマホ最大の魅力は、価格ですが、安くできる仕組みは?
秘密は、格安スマホの事業モデルにあり、NTTドコモなどの大手キャリアは、自分の会社で通信回線等を持っていて、基地局や、サーバーなどの巨額の設備投資をしていますが、格安スマホ事業者は、自前で、通信回線を持っていないので、大手キャリアが持っている通信回線の一部を、お金を払って借りて、それを利用者に提供しているので、設備投資などの固定費が少なくてすむので、安く提供できます。
●格安スマホのシェア(出所:MMS総研)
1.NTTコミュニケーションズ 20.6%
OCN モバイル ONE
2.インターネットイニシアティブ(IIJ) 17.2%
IIJmio
3.楽天 7.2%
【楽天モバイル】
4.U-NEXT 6.5%
U-mobile
5.ビッグローブ 5.7%
BIGLOBE
●楽天モバイル
2年前に格安スマホ事業に参入した楽天モバイルは、客の多くは、大手キャリアからの乗り換えが目的で、楽天モバイルの通信プランは、5GBの通信料に通話料を含めたプランで、月額3,000円で、大手キャリアの半分以下の価格が客を惹きつけているそうです。
更に、楽天ポイントが2倍になります。通話付きプランの契約者は、契約期間中、楽天市場での買い物で、ポイントが2倍になります。
今、力を入れているのが、実店舗の拡大で、現在楽天モバイルの販売店は、全国に95店舗ありますが、今年中に、100店舗以上に拡大予定だそうです。
理由は、実際に対面で聞きたい、教えてほしいと言う要望が多いそうです。他社はネットでの契約がほとんどですが、シニア層を中心に、店舗での契約を望む客も多いそうです。
【楽天モバイル】
●LINEモバイル
無料通信アプリを手掛けるLINEは、格安スマートフォン事業を2016年9月5日の14時すぎに、サービスを開始すると発表しました。
SIMカードの他、格安スマホとのセット販売も行い、8機種を取り扱います。売りは、安さで、最も安いプランで、月額500円(税別)で、LINEのメッセージや、スタンプの送信、会員同士の無料通話、動画の送信などが使い放題です。つまり、LINEの利用については、容量にカウントしないという仕組みです。
フェイスブックやツイッターの使い放題のプラン(コミュニケーションフリープラン)は、月額1,110円(税別)から用意しました。
音声通話込みのプランでも、1,690円(税別)と、大手通信会社のスマのの利用料金は、平均で、6,283円なので、3分の1以下の料金で使えます。
格安スマホに参入する一番の会社としてのメリットは、スマートフォンユーザーが増えていくこと、そして、、スマートフォンユーザーが、より積極的に、サービスを使ってもらうことが、LINEにとってのメリットだそうです。
LINEでは、ユーザーを増やすとともに、有料で提供している音楽、ゲーム事業の収益向上に繋げたい考えです。
●大手キャリアから格安スマホに乗り換える際の注意点
1.大手キャリア通信会社との契約が、2年縛りである為、違約金が発生する可能性がある。
2.店舗での手厚いサポートは期待薄。
3.昼休みなど、混雑時に速度が低下する事もある。