「”スマートフォンサム”(スマホの使いすぎで手首の腱鞘炎)」 ガッテン!

2017年9月13日の「ガッテン!」で、「”スマートフォンサム”(スマホの使いすぎで手首の腱鞘炎)」について説明がありました。

世界に広がる手首の痛みの原因は、腱鞘炎で、中国では10大生活習慣病の1つになっているそうで、この症状は元々ピアニストや料理人など手を酷使する人の職業病でしたが、今は事務職、主婦、若い人などの普通の人達が、手首を痛めて、病院を訪れる人も少なくないそうで、手首にとっては受難の時代だそうです。

突然やってくる、この痛みの名称は、「スマートフォンサム」と呼ばれる手首の腱鞘炎で、携帯電話などが原因で、20年前から手首の痛みを訴える人が増えているそうです。

街でスマホを使う人に聞いてみると、手首から腕にかけて、痛くなって触れないくらいになるなどの声がありましたが、この痛みはスマホだけが原因ではないそうで、原因はパソコンのケースもあると考えられていて、更には、ゲームが原因になることもあるそうです。

こうした様々な電子機器の操作で起こる痛みが、通称スマートフォンサムと呼ばれているそうで、電子機器と手首の痛みを結びつけるキーワードはサムで、サムとは、英語で親指という意味を指し、手首の痛みなのに、親指という名前がついている理由は、親指に原因が隠れているという事だそうです。

ゲストの指原莉乃さんは、スマホは片手で親指を使って打つそうですが、スマートフォンサム(手首の炎症の原因)は、片手でスマホを捜査する際に行う、フリックやスワイプと呼ばれる画面上で、指を滑らせたり、はじいたりする操作だった様です。

フリック操作などが、手首の負担に直結する理由は、東京大学総合研究博物館の解剖学の専門家の遠藤秀紀先生の話では、携帯電話を、フリックやスワイプで動かす事は、人間の親指の筋肉が、これまで想定していなかった動作で、その為、負担を強いる事になったそうです。

人間のすぐれている所は、物を掴む事ができる事ですが、親指の付け根にある筋肉が、健を引っ張ることで、親指が曲がり、物をつかむ事ができます。

しかし、掴んだ物を離す、親指を元に戻す筋肉は、手首の下にあり、人間の親指は、道具をつかむために発達したため、道具を離すための筋肉が小さく、親指から遠い場所にあるとの事です。

手首の腱鞘炎は、離す時に筋肉が引っ張る健をまとめた鞘(さや)が、炎症を起こしているからだそうです。

手首には個性があり、人によっては健を束ねる鞘(さや)の中に隔壁がある人がいるそうで、隔壁がある人は、他の人より、腱鞘炎になりやすいそうです。

手首の鞘(さや)は、元々狭いので、隔壁ができる事により、更に狭くなると、腱鞘炎が起きやすくなるそうで、人によっては、2種類あるはずの健が、1種類しかない人もいる様です。
その為、手首をあまり使わない人でも、腱鞘炎が起きる人がいるとの事です。

●腱鞘炎から手首を守る生活法

東京女子医科大学非常勤講師の酒井直隆先生の話では、
以前は腱鞘炎を訴える人は、ピアニスト、美容師、調理師などの特定の動作を繰り返す人が多かったそうですが、最近は職業にかかわらず、色んな人が病院に来るそうです。

腱鞘炎になっているかどうかを確認する方法は、親指を曲げ、他の4本で親指を握り、手首を、小指側に曲げた時に、強く痛み出た人は、腱鞘炎の可能性がある様です。

腱鞘炎を防ぐためには、フリックやスワイプなどの動作を親指ではなく、人差し指を使うことで、そうする事で、親指の負担が軽くなるそうです。

そして、パソコンを使う場合は、手首の下に、タオルを重ねてクッションにする事で、腱の緊張が少なくなるそうで、手首の負担が、だいぶ減るそうです。

女性の場合は、更年期になると、ホルモンバランスの変化で、腱鞘炎を起こしやすいと言われているそうです。

また、子育て中のお母さんの場合は、乳児の首を支えるので、親指を酷使して、腱鞘炎になりがちで、更に、出産に伴うホルモンバランスの変化が原因で、炎症が治まりにくく、症状が長引いてしまう事もあるそうで、海外ではマムズサムという呼ばれる事もある様です。

また、手首が痛くてもマッサージや、もんでしまう事もあると思いますが、腱鞘炎は、筋肉では無いので、もむと悪化してしまう可能性もあるそうです。その為、手首を休ませる事が重要です。

そして、痛みがひどい時は、整形外科の受診がおススメで、炎症を抑える為の薬や、注射などをして良くならない場合には、手術の可能性もあるとの事です。

最後にもう1つ親指の使いすぎが原因で起こる注意したい痛みがあるそうで、硬いフタや瓶を開けるときに、親指の付け根に出る痛みの元は、親指の付け根の関節で、親指の使いすぎや、老化で骨がずれてきてしまうことがある様です。

親指を曲げた時に付け根のあたりが出っ張っている人は、関節のずれが始まっているかもしれないそうで、痛みがある人は、症状を悪化させない為にも、親指に強く力を入れる動作に注意して、痛みがひどくなったり、親指が動きにくい場合は、早めに整形外科へ行った方が良いそうです。


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